受け入れ施設インタビュー シリーズ①

       
施設インタビュー

アクティブシニアのにじみでる人柄に期待しています

社会福祉法人 草の実会 ボランティア担当者

【沿革】
1999年社会福祉法人草の実会として設立認可。生活介護や就労継続支援B型等の障害福祉サービス事業を中心とし、札幌市豊平区を拠点に市内で8事業所を運営。職員数は約80名。

――草の実会さんには市内に複数個所の事業所がありますが、アクティブシニアの方はいらっしゃいますか?

担当者:当法人では、ボランティアのみなさんはなくてはならない貴重な存在だと思っています。法人全体で約20名のボランティアさんに来ていただいていますが、6~70代の女性が多いです。中には15~20年程お手伝いしていただている方もいるので、50代で来ていただいたとしても自然に高齢の域に達してしまいますよね。

――長く来られているということは、それだけ草の実さんに参加しやすいからだと思うのですが、ボランティアで参加されている方は、みなさん、どうやって草の実さんをお知りになったのでしょうか?

草の実会チラシ

ボランティア募集チラシ。ホームページでも呼びかけている

担当者:今来ていただいている人の多くは、各事業所の近隣にお住いの方がほとんどなのですが、元々来ていただいている方からの”口コミ”でつながっている感じです。
 そのほかの方は、各事業所で掲示しているボランティア募集の貼り紙を見て来られた方や、近年は当法人のホームページを見て訪ねて来られた方もいらっしゃいます。

――ボランティアさんは、どのような活動をされるのでしょうか?

担当者:当法人には複数の事業所がありますので、それぞれ異なります。例えば、ミシン作業や木工品の仕上げなどをお手伝いしていただく活動があります。みなさん、活動ペースは週1日か隔週で1日といった感じですね。お祭りなどの年間行事では、単発のボランティアさんを募集することもありますが、できるだけその方の得意なことをやってもらいたいと思っています。
 ただ、いずれの施設においても、利用者さんと楽しくお話できる方でないと難しいと思っています。

――ボランティアさんは無償なのですか?

担当者:当法人では原則無償ですが、ボランティアさんにはお食事を無償で提供しておりまして、利用者さんと一緒に食事をしていただいています。ボランティアに対する考え方は色々あるとは思います。
 また、こちらとしてはこなしていただきたい作業量を決めてお願いすることはしていないのですが、手工芸品の材料費等を持ち出ししてまで手伝っていただいた場合などにおいては、加工賃をお支払いすることもあります。

――ところで、やはり手芸はなかなか男性には難しいですよね?

草の実会コースター

制作中の商品「コースター」。「きまま」にて

担当者:だいたいそうだとは思うのですが、実は私自身は前職で縫製を行う仕事に就いていたので、手芸に関する作業は得意なんです。こちらに勤めてからかれこれ10年になります。

――転職されてこちらに来られたのですね。
 ところで、ボランティアさんはすぐに慣れるものでしょうか?

担当者:障がい者と接する機会は多くはないと思いますので、ハードルが高いと思われてしまうかもしれませんが、ご自身で思っている以上にすぐ馴染んで利用者さんから慕われます。中には、作業をしながら利用者さんの様子を見守ることのできるすごい方もいらっしゃいます。

――それはすごいですね。みなさん、そんな方ばかりなのでしょうか?

担当者:やはり、中には利用者さんや活動に慣れない方もいらっしゃいます。そうなるとせっかく来ていただいたこちら側としても心苦しい思いをしますので、正式にボランティアとして来ていただく前に、ボランティア体験をしていただくようにしています。
 私たちとしては、一度来ていただいた方にはできるだけ長く来ていただきたいと思っていますので。

――最後に、これから何かしてみようかなと思っている方へメッセージをお願いします。

担当者:我々の仕事は、ある種特殊な世界と思われがちですが、もっと多くの人に障がい福祉の世界を知ってもらいたいと思っています。きっと、その方の生きがいにつながったり、人生にプラスになるものがあると思っています。

(聞き手:佐藤隆/構成:松本公洋)