アクティブシニアインタビュー シリーズ①

       
織本さん シニアインタビュー

活動場所があることに感謝しています

ゲスト:織本 義昭さん(70歳)

【プロフィール】
1949年・帯広生まれ。郵便局に約8年勤務後、札幌中央卸売市場内にある仲買業の会社に勤務。60歳で定年退職後、NPO法人ライフの元気ジョブで活動し65歳で退職、現在に至る。(札幌市西区在住)

――織本さんは、「NPO法人あしの会」(札幌市豊平区)(以下、あしの会)でボランティアしているとのことですが、どのようなことをされているのですか?

織本義昭さん(以下、織本):「あしの会」は障がい者福祉のNPO法人で、主に身体などに障がいを持つ利用者さんがアクセサリーなどの小物の制作や、喫茶業務等を行っている団体です。「あしの会」が所有するリフト付のワゴン車を運転し、利用者を自宅まで送ることが私の役割です。職員も同乗してますが、車いすの利用者さんを乗り降りする際はリフトの操作も行います。
 活動日数は月に5回程度で、活動時間は「あしの会」に着いてから帰宅するまでで1回約1時間30分で、そのうち運転時間は1時間くらいです。

――リフトの操作と聞くと難しそうですが…

織本:注意はしていますね。(笑)
 運転するにあたっては「福祉有償運送運転者講習会」を2日間受講しました。もちろん、利用者さんを乗せて車を運転するわけですから、事故を起こさないようにといつも適度な緊張感を持っています。適度な緊張感を持つということは、気持ちにメリハリが生まれるので、良いことだと思っています。

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車いすの利用者さんを送迎車のリフトに乗せている織本さん

――もう少し、活動内容を詳しく教えてください。

織本:利用者さんの帰宅時の運転のみ(朝の迎えはやっていない)行っていまして、走行距離は10kmくらいです。ほとんど豊平区内で、1回に5~6人を乗せて走ります。私が運転するのは、毎週水曜日と第3金曜日で月5回程度。事務所近くの駐車場から車を回してきて、乗せて・送って・駐車するまでが1回の活動になります。
 利用者さんとは「いっぱい遊んでこいよ!」「何をしていたの」などちょっと声をかけたり何気ない話をしますね。
 同じような活動をしている人は、自分以外に4人くらいいます。

――無報酬なのですか?

織本:いいえ。交通費程度はもらっています。

――ところで、活動することになったきっかけはなんですか?

織本:ずばり、頼まれたからです。(笑)
4年前くらい、退職してヒマだった頃に、あしの会の理事をしている友人から、「ちょっと手伝ってくれないか」っていう感じで。

――そうだったんですね。活動して良かったことなどはありますか?

織本:正直に言うと、怠け者なので最初の頃は少し面倒くさいかなぁと思ったこともありましたが、今は活動させてもらっていることに感謝しています。皆と顔を合わすことが生活のリズムとなってこちらが助かっています。

――と、言いますと…

織本:特に、今年は新型コロナウイルス感染症で自粛が求められていた時に、「(自分には)行くところがある」というありがたさを実感しました。
 退職した人は、「行くところがある」方が絶対いいんです。それにうちの奥さんは「家にいないことが当然」だと思っているから。(笑)

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「行くところがあるっていいよ」と話す織本さん

――大変だったり、困ったなぁと思ったことはありませんでしたか?

織本:特に大変とか、困ったとかは思ったことがないですね。個人で旅行に行く時などは、他の人に替わってもらって休んだりもしますし。
 仕事だと無理しなくちゃいけないかもしれないけど、活動ならそこまで無理しなくても良いでしょ。
 それに、あしの会での温泉旅行、忘年会、ビヤパーティなどの行事に参加するのも楽しみなんです。

――最後に、これから「アクティブシニア」になろうとしている方へのメッセージをお願いします!

織本:私はこれからも色々な人とおもしろくつながっていきたいと思っています。
 やはり、この世の中あまり無理しないでお互いに少しだけ人のことを気にかけていく関係が大事だと思うんです。
 自分の好きなことをやっていることにプラスしてね。

(聞き手:佐藤隆/構成:松本公洋)